家庭での取組
ケータイ・スマホルールの決め方
子どもとケータイ・スマホルールを決めるとき、多くの保護者は何から考えてよいか悩むことでしょう。そこで、考え方の基本をご紹介します。
⇒すでに子どもがケータイ・スマホを持っている方は「現状チェック」へ
⇒これから子どもにケータイ・スマホを購入する方は「親子で相談しながらルールを作りましょう」へ
現状チェック
まず、現在のケータイ・スマホの契約プランや利用状況を確認してみましょう。
⇒印刷して使用できる「ケータイ・スマホ利用状況チェックシート」はこちら
⇒「ケータイ・スマホ利用状況チェックシート」を使って実際に話し合った例はこちら
- ケータイ・スマホの契約プランの確認
- 契約プランの名称、サービス内容
- 基本料金はいくらか
- 誰とでも通話できるプランかどうか
- 通話が安くなるサービスかどうか
- 契約オプションの確認
- ネットを使える契約をしているかどうか
- フィルタリングサービスに入っているかどうか
- リミット契約をしているかどうか
- 利用時間制限の契約をしているかどうか
- メールは誰とでもできるかどうか
- GPS機能の利用状況
- 通話明細の確認
- 通話明細をもらっているかどうか
- 通話明細の見方を知っているかどうか
- 実際の通話時間と通話料金
- ゲームアプリや音楽などの有料コンテンツの料金
- 現在の子どもの利用状況の確認
- ケータイ・スマホへの依存状況
- 通話の相手、電話をかけている時刻
- メールの相手やメールの回数、利用場面
- インターネット閲覧状況、利用時間やアクセスしているサイト、コミュニケーションをとっている相手
- LINE、SNSの利用状況、利用時間
- ゲームの利用状況、利用時間
- 音楽ダウンロードの利用状況
- デジカメ・ムービーの利用状況
- メル友やネッ友とどのような経緯で出会い、連絡先を交換したか
親子で相談しながらルールを作りましょう
現状を把握したら、「我が家のケータイ・スマホルール」を作るにあたって、子どもと保護者でそれぞれのケータイ・スマホの利用のルールに対する考えを話し合ってみましょう。
単に禁止したり、子どもの言いなりになったりしてはいけません。「みんなが持っている」からではなく「よそはよそ、うちはうち」という考えで話し合いましょう。保護者の気持ちや考えを子どもに伝え、子どもの考えもよく聞くことが大切です。
子どもが自分自身にとって何が必要か自分で考え、本人が納得したルールを作り、守らせることが必要です。
下記項目について、親子で話し合ってみましょう。
⇒印刷して使用できる「ケータイ・スマホルール相談シート」はこちら
⇒「ケータイ・スマホルール相談シート」を使って実際に話し合った例はこちら
- 「我が家のケータイ・スマホルール」について相談する項目
- ケータイ・スマホに対する考え
- 時間に対する考え
- 場所に対する考え
- 上限・その他に対する考え
- 守らなかったときに対する考え
「我が家のケータイ・スマホ利用ルール」に対する考えがまとまったら、いよいよルールを作りましょう。ルールの具体的な例を下記に記します。
ルールを守る
ルールを決めたら「我が家のケータイ・スマホ利用ルール」を子どもも保護者も、みんながよく見えるところに貼り、ルールを守るように努めましょう。
ルールは毎月の利用明細などを参考に定期的に見直すことも必要です。
また、いきなり守りにくいルールを作り、結果的に守れない状況となるよりは、守りやすいルールから始め、段階的に理想のルールに近づけていくことも考えましょう。
我が家のケータイ・スマホ利用ルール(例)
- 利用する時間のルール
- 夜9時以降は使用しない
- だらだら使ったり、長時間使用したりしない
- 使う場所のルール
- 学校では使用しない
- 公共の場ではマナーを守って使用する
- 家の中では家族のいる場所で利用し、自分の部屋に持ち込まない
- 屋外の暗いところでは使用しない
- 家の電話を上手に活用する
- 使用する場面・状況のルール
- 食事中は使用しない
- 就寝時は居間などに置いておく
- 家族と一緒にいるときは家族とのコミュニケーションを大切にする
- 友達とは直接おしゃべりすることを大切にする
- 家で勉強中は使わない(親に預ける)
- 歩きながら、自転車に乗りながらなど、何かを「しながら」利用しない
- 相手の行動時間に配慮する
- 相手の状況や気持ちに配慮する
- 使用するケータイ・スマホ機能に関するルール
- ケータイ・スマホのパスワードは一緒に決めたものを利用し勝手に変更しない
- 相手の許可なくカメラ・ムービー機能で写真や動画を撮らない
- 許可なく友達の写真をネット上にアップロードしない
- 危険なサイトは閲覧しない
- 個人情報を書き込まない
- 掲示板やメールで悪口やうわさを書かない
- チェーンメールや迷惑メールは無視する
- 自分が送られて嫌なメールは人に送らない
- メールや通話は決められた人とだけする
- ブログは利用しない、利用する場合は保護者に知らせ保護者も閲覧する
- SNSに登録しない、利用する場合は保護者に知らせ保護者も閲覧する
- 利用の上限に関するルール
- ケータイ・スマホを使う時間は、一日○時間以内、毎月○円以内にする
- 通話時間の上限を守り、ケータイ・スマホは計画的に利用する
- パケット利用の上限を守り、ケータイ・スマホは計画的に利用する
- その他のルール
- ケータイ・スマホを持たない友人や身に付けていない人にも配慮し、一人一人を尊重する
- 困ったことやトラブルに巻き込まれたときは、保護者に必ず相談する
- 通話明細の確認をする(しない)
- 履歴の確認をする(しない)
- ルールを守らなかったときに関するルール
- 保護者が○日間ケータイ・スマホを預かる
- 使い過ぎて上限が来たときは、次の月まで我慢する
- ケータイ・スマホのオプション契約の利用に制限をかける
- ケータイ・スマホの利用上限契約を行い利用に制限をかける
- 保護者が通話明細の確認をし利用を管理する
- 保護者が履歴の確認をし利用を管理する
- ケータイ・スマホを解約する