携帯電話(ケータイ)やスマートフォン(スマホ)等の利用により子どもが巻きこまれるかもしれない問題について親子で考えるサイト

対策・対処法

ケータイ・スマホの契約内容の検討

ケータイ・スマホの契約内容の検討 ケータイ・スマホの利用でトラブルに巻き込まれるのは、インターネット機能を利用した場合がほとんどです。

使っている機能について本当に必要か考えてみましょう。
そして、現在契約している内容が適切であるか、本当に必要か考えてみましょう。

インターネット機能を使わない契約に切り替えれば、ネットのトラブルは起きません。が、どうしてもネットにつなぐ必要があれば、携帯電話会社等が無料で提供している「フィルタリング」を設定したり、「ペアレンタルコントロール機能」を利用してアプリの制限や時間の制限をしたり、契約変更を行って使い過ぎないようにしましょう。

ケータイの場合は、電話会社の提供するフィルタリングのみの設定で構いませんが、スマホやゲーム機、音楽プレーヤー、タブレットなどを利用する場合は、フィルタリングのアプリをインストールする必要があります。

契約プラン

まずは契約プランをかんがえましょう。
契約プランのうち、インターネット機能を左右するのが「パケット通信量」です。利用できるパケット通信量が多いと「使いすぎ」や「依存」などの危険性が高まります。お金で例えると、「お小遣い」は有限だから計画的に使うことができるようになります。同じようにパケット通信量も上限があれば本人が無駄な使い方をしないような習慣が身につきます。
また見守り機能など様々なオプションも、ありますが、こちらは機種やOSにより方法が異なります。まずは「ペアレンタルコントロール機能」について調べてみましょう。

ペアレンタルコントロール

保護者がお子さんのメディア機器の利用をコントロールして制限する機能のことを、「ペアレンタルコントロール」と言います。
スマホだけでなく、プレイステーションやニンテンドーswitchなどのゲーム機にもあります。
制限できる項目は、機種やOSにより異なりますが、ウェブブラウザで閲覧できるサイトの種類を制限する「フィルタリング」、利用時間を制限する、利用するアプリの年齢制限をコントロールするなど様々です。
お子さんの使用する機器で設定する場合もあれば、親のスマホから操作する場合もあります。
本体に最初からその機能があるiPhoneの「スクリーンタイム」や、Androidの「ファミリーリンク」の他、各キャリアが提供するアプリもあります。
ペアレンタルコントロールについて、あらかじめネット上の情報をよく調べることが必要です。
こちらにリンクを載せておきます。

ペアレンタルコントロールの手続き

ただし、ペアレンタルコントロールを解除する方法がネットで検索すると調べられるので、万全とは言えません。やはり最後は本人の意識と親子のコミュニケーションが大切になってきます。

フィルタリング

フィルタリング」とは有害サイトにアクセスできなくするサービスです。一定の効果はありますが、すべての危険なサイトが遮断されるわけではないので過信は禁物です。

また、現在のスマホでは、下記、3種類のフィルタリングを行うことが必要です。

  • 電話会社と契約する通信回線に設定するフィルタリング
  • Wi-Fi経由の情報をコントロールするフィルタリング
  • アプリのインストールを制限するためのアプリのフィルタリング

通信会社や機種によっても設定が異なるため、サイトやショップなどでよく調べる必要があります。

警察庁のデータによると2023年に、コミュニティサイトでのやり取りがきっかけでトラブルに巻き込まれた被害児童962人のうち860人がフィルタリングを利用していなかったとのことです。これは全体の89%にあたります。
では、フィルタリングの設定をしていれば未然に防げたかというと必ずしもそうではありません。なぜなら、12%の被害児童は、フィルタリングをしていても被害にあっているからです。

一方、岡山県が携帯電話販売店の協力のもとに調査した2024年1月の調査「青少年が使用するスマートフォン等のフィルタリング利用率の調査結果」によると、90.0%が購入時にはフィルタリングを設定しているとのことですが(岡山県子ども・福祉部子ども家庭課調べ)、「令和5年度青少年の意識等に関する調査(岡山県)」の「フィルタリングの利用状況の調査」では、小学生の55.6%、中学生の62.9%、高校生の48.8%の保護者が「利用している」と回答しています。
同じ時期に調査した結果ではないものの、購入時にはフィルタリングの設定をしていても、使い続けるうちに「不便」を感じて、解除することが多いのではないかと伺えます。

「フィルタリング」は、インターネット上のすべてのサイトのカテゴリー分けを行い、カテゴリーの中で「不法」「ギャンブル」などに分類されたサイトを見られなくするという仕組みです。

多くの小中高生が利用している、会員登録をして利用者同士が投稿を行うことのできるブログ、LINE、SNS、質問サイト、動画投稿サイトなどは「コミュニケーション」のカテゴリーに分類されています。これらのうちの一部のサイトを利用したいために、「コミュニケーション」カテゴリーのフィルタリングを設定しない、または一度設定した後、解除する状況が見受けられます。交流サイトは、ネットを通じて、知り合いや見知らぬ他人との交流ができる一方、サイトでの出会いがきっかけの犯罪に巻き込まれるリスクをはらんでおり、実際にこれらのサイトをきっかけに犯罪被害が数多く(全国で年間1,800件以上)起きているのが現状です。これらのサイトが利用できる設定であれば、本人に使いこなす力が求められます。

岡山県では、青少年の被害防止のため「岡山県青少年によるインターネットの適切な利用の推進に関する条例」を制定しています。保護者は、青少年の使用する携帯電話にフィルタリングを使用させるよう努力し、フィルタリングを使用させない場合は、携帯電話販売事業者にその旨を記した書面を提出(義務)しなければなりません。また、携帯電話販売事業者にはフィルタリングに関して書面を用いて保護者に説明する等の義務を課しています。

携帯電話会社等のフィルタリングサービスとお問い合わせ先

下の問い合わせ先に連絡を取り、手続きをすることで、フィルタリングのサービスを受けることができます。

会社名 サービス お問い合わせ先
NTTドコモ
(docomo)
フィルタリングサービス
あんしんフィルター for docomo
あんしんウェブフィルター
アクセス制限サービス
ドコモの携帯電話から局番なしの151(無料)
一般電話から0120-800-000(無料)
KDDI
(au)
フィルタリングサービス
あんしんフィルター for au
未成年WEBフィルター
au の携帯電話から局番なしの157(無料)
一般電話から0077-7-111(無料)
ソフトバンク
(SoftBank)
フィルタリングサービス
あんしんフィルター
ウェブ安心サービス
ソフトバンクの携帯電話から局番なしの157(無料)
一般電話から0088-919-2000(無料)
ワイモバイル
(Y!mobile)
フィルタリングサービス
あんしんフィルター
ウェブ安心サービス
■自動音声応答
ワイモバイルの携帯電話から局番なしの116(無料)
一般電話から0120-921-156(無料)
■オペレーター対応
ワイモバイルの携帯電話から局番なしの151(有料)
一般電話から0570-039-151(有料)
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